子連れ離婚後の面会交流の決め方|ルールを曖昧にした私が後悔したこと

はじめに

面会交流とは?
離婚後、子どもと離れて暮らす親にとって「会いたい」という気持ちは自然なものです。子どもと会ったり話したりする時間を「面会交流」といいます。

面会交流は親のためだけでなく、子どもの心の安定や成長にも大切です。両親から愛情を感じられることで、子どもは安心して育つことができます。

決めておくべき3つのポイント

面会交流をスムーズに続けるためには、あらかじめルールを決めておくことが大切です。特に次の3つは押さえておきましょう。

  • 頻度と日時
    「月1回」「隔週土曜10〜17時」など具体的に決める。
  • 場所と方法
    公園・自宅・商業施設、または電話やビデオ通話など。
  • 子どもが嫌がったときの対応
    無理強いせず気持ちを尊重する。理由を丁寧に聞くことが大切。

面会交流で一番大事なのは「子どもの幸せ」です。そのためにも、親同士が協力して柔軟にルールを見直していくことが必要です。


私の実体験:ゆるいルールが招いた想定外の事態

「子どものため」と思って離婚後の面会交流をゆるく設定した結果、逆に自分の新しい生活がうまくいかなくなってしまった私の実体験をお話します。
面会交流をこれから始める方や、同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。

「いつでも会える」が招いた想定外の事態

離婚を決めた際、子どもたちが寂しい思いをしないように、また、不安定にならないか心配で子どもの気持ちを優先した方がいいと思い、「離れて暮らしていても子どもたちにとっては父親だから、好きな時にいつでも会っていいよ」というルールで面会交流をスタートさせました。

しかし、現実は想像と全く違いました。
離婚してすぐの頃は、子どもたちも「週末に遊びたい」と頻繁に言ってきました。しかし、父親のいない生活に慣れるにつれて、子どもたちの口から「会いたい」という言葉は聞かれなくなりました。子どもたちは、家の中で気を張らずに過ごせる安心感と、穏やかな時間を手に入れたのです。

代わりに子どもと離れ、1人寂しく暮らしている父親の方から「遊びに行こう」という連絡が頻繁に来るようになったのです。
ここで断ればよかったのですが、長年、元夫を怒らせないよう顔色をうかがい、気を遣って生活してきた私にとって、それは非常に難しいことでした。「断ったら怒らせるかも」「何を言われるかわからない」という長年の恐怖心や不安が拭えず、私は断ることができませんでした。

離婚後、ほぼ毎週といっていいほどの頻度で泊まりにきて、なかなか帰らず、「いつになったら帰るんだろう」と内心焦りながら、ただ時間が過ぎるのを待つ日々。帰るように促しても曖昧な態度をとる元夫に、私は大きなストレスを感じていました。​

以前は元夫の夜遅い帰宅時間に合わせて家事をするなど、元夫中心の生活を送っていました。しかし離婚してからは、子どもたちのペースで朝食をとったり、夜は早く寝かしつけたりと、自分と子どもたちに合わせた生活ができるようになり、ストレスが大幅に軽減されました。やっと手に入れたこの「穏やかな時間」こそが、私が求めていた「新しい生活」でした。

​しかし、そんなかけがえのない時間も、元夫の都合に振り回され、子どもたちは喜んでいるため「来ないで」とも言えず、私はようやく手に入れた私の自由な時間が奪われていくように感じ、次第に苦痛になっていきました。

「子どものため」と思って譲歩してきましたが、自分が追いつめられている状態では子どもを本当に幸せにできないのではないか…何のために離婚を選んだのか…そんな疑問がうまれました。


面会交流のルールは、子どものためだけじゃない

私はこの経験から、面会交流のルールは「子どものため」だけではなく、「親自身の新しい生活を守るため」でもあると痛感しました。

もし、同じように悩んでいる方がいたら、まずは「自分の生活を優先すること」を考えてみてください。
面会交流のルールは、一度決めたら終わりではありません。子どもの成長や、親自身の状況に合わせて、柔軟に見直していくことが大切です。

「親がストレスを抱えていては、子どもを幸せにすることはできない」

このことに気づいてから、私は面会交流のルールを改めて見直すことにしました。
あなたの新しい生活が、元夫の都合に左右されることのないよう、ぜひ自分の幸せも大切にしてください。

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